−雨水−　二十四節気のキャンドル

kotoの自社アトリエで作る四季巡る二十四節気のキャンドルは、厳選した原材料を配合し、ブレンドや調合、箱詰めまで一点一点職人の手によって心を込めてしつらえています。

大豆とアブラヤシの天然ワックスを独自にブレンドし、香りの拡散と持続、燃焼効率に優れたハンドメイドキャンドルをお届けします。

雪が雨へと姿を変え、大地に静かな水の調べをもたらす頃――雨水

凍えるような冬の名残がやわらぎ、春の息吹が少しずつ世界を彩りはじめます。草木はほんのりと色を帯び、遠くの景色には霞がかかり、やわらかな日差しの中に季節の移ろいを感じられる時期です。

かつては農耕をはじめる目安ともされた、大地の目覚めの季節でもあります。「雨水の香り」は、その静謐さを映しとったような、心を内側へと導くフレグランス。深呼吸するたびに、穏やかな静けさと奥行きが広がり、まるで自分の内面と静かに語り合うひとときをもたらしてくれます。

まずトップノートでは、ベルガモット、レモン、オレンジが弾むように香り立ち、透明感あふれる柑橘のきらめきが空気を明るく照らします。

やがてミドルノートには、抹茶やブラックティーが顔をのぞかせ、ほんのりとした塩のニュアンスが加わります。そこに広がるのは、静謐で落ち着いた深み――まるで雨上がりに差す淡い光のような、心を整える香りです。

そしてベースノートでは、サンダルウッドとクリームがしっとりと溶け合い、やさしい温もりと包容力をもたらします。その余韻は長く続き、空間をやわらかく抱きしめるように漂います。

天然精油としては、スイートオレンジの明るさ、マテ抽出物の奥深さ、カド（ジュニパーの一種）の清らかな余韻、そしてティーの落ち着きが加わり、香り全体に静かな生命力を宿しています。

さらにトップには、フェンネルをあしらい、さりげなくナチュラルなアクセントを加えました。瞑想や読書、朝の穏やかなひとときにふさわしい“内省的な香り”。雨水の季節のように、心をゆっくり解きほぐし、暮らしに小さな安らぎと深みを加えてくれます。

二十四節気の移ろいに寄り添うように、kotoのキャンドルはすべて厳選された原材料を用い、自社工場で一点一点、手作業で仕立てています。ワックスの配合や芯の細部に至るまで丁寧にこだわり、美しく灯りと香りを楽しんでいただけるよう心を込めています。朝の始まりから夜のひとときまで、季節の気配を感じる香りが日常に溶け込み、暮らしのリズムにそっと寄り添ってくれます。

また、キャンドルを包むグラスは、使い終えた後に湯煎して洗うことで、繰り返しお使いいただけます。kotoがご用意する別売りのティーライトキャンドルを中に入れて灯せば、二十四節気の香りをより気軽に楽しみ続けていただけます。香りと灯火を長く愛でながら、持続可能なかたちで季節の移ろいを感じていただけるように、私たちはものづくりに心を尽くしています。

【使用上の注意】
灯している時はキャンドルのそばから離れないようにしてください。一度に2時間以上の燃焼はおやめください。長時間燃焼すると、グラスが大変暑くなり破損する恐れがあります。芯が長くなったり曲がったりすると火が大きくなったり、黒い煙が出やすくなります。灯す前に芯を7mm程度にカットし、整えてください。お子様やペットの届くところでの燃焼はおやめください。